岩瀬大輔氏に仕事を教えてもらう (1) 50点で構わないから早く出せ:入社1年目の教科書
仕事がしんどくなったら読む本。
俺だって仕事がんばってるぞー!このやろー!って思うために。
日々の業務をこなしていくためには押さえておかなきゃいけない考え方が詰まっています。ただ、日々の業務はより大きなプロジェクトの中の一つ。そのプロジェクトを回していくような視野の広い考え方は、この本では触りにしか触れられていません。そのあたりはこの本の守備範囲外ということでしょう。
※引用にしていない部分は、見出しに対する私の考えなので、書籍の内容とは異なる場合があります。ご注意を。
※見出しの順番変えたり、ぶら下げなおしたりして、もう少し整理したくなるな、この手の並べ方の本は。ひとまず括弧書きで独自にカテゴライズしてから、ちまちま整理中。とりあえず、目次はすっきりさせました。
- 著者について
- はじめに 仕事において大切な3つの原則
- 勤務態度/ライフスタイル/体調管理/スキルアップ
- タスク処理/プロジェクト理解/段取り/リカバリ
- おわりに 社会人の「勝負どころ」は最初の瞬間
- 関連書籍
著者について
東京大学法学部在学中に司法試験に合格する。大学卒業後は法曹職にはつかず、インターンシップで縁のあったボストン・コンサルティング・グループに入社した。その後リップルウッド・ホールディングスを経て、日本ではできないことをやりたいとして、ハーバードビジネススクール(MBA)に留学した。帰国後はゼロから新しい生命保険会社を立ち上げるため、出口治明、中田華寿子とともに、ライフネット生命保険(2008年5月営業開始)を設立した。独立系としては74年ぶり、国内44番目の生命保険会社であった。副社長を経て2013年に代表取締役社長に就任している。2018年に取締役会長及びAIAグループのグループ・チーフ・デジタル・オフィサーに就任。2019年にライフネット生命会長を退任。
昨年夏から香港と東京を行き来しながら仕事をしてきましたが、今後は香港に拠点を移し、世界を相手にした仕事に専念することになります。AIAグループという世界最大の生命保険会社(株式時価総額ベース)を舞台に、生命保険のデジタル化とイノベーションをアジア18市場に広めていく仕事です。私の30代はライフネット生命とともに全力で駆け抜けました。40代はアジアを舞台に、ワクワクする挑戦を続けていきたいと思います。
はじめに 仕事において大切な3つの原則
原則❶ 頼まれたことは、必ずやりきる
「岩瀬、新人のうちは頭が良いとか優秀だとかというのは、どうでもいいことなんだよ。上に頼まれた仕事を何が何でもやりきってくれるかどうか。仕事を頼む側からすると、最も大事なことは、そういうことなんだよ」
原則❷ 50点で構わないから早く出せ
50点がどこか、何を捨てれば50点なのかの見極めが難しいが、フィードバックを早めに受けるために、自分の中で方針が見えたら都度相談するのが良いのだろう。厄介なのは、相談した結果、自分の想定と違う答えが帰ってきたときに、否定された気がしてうまくすぐに飲み込めないことが多いこと。
— jinthebassman (@jinthebassman) 2018年3月30日
隣(だと私が勝手に思っている)の業界、一部のプログラマーさんたちにはなじみのあるらしい、LGTMって言葉は、この軽さが素敵だな、と思う。実際のプログラミングの現場でその言葉がどのぐらいの軽さなのか(実は重いのか)知らないけど、現場レベルでの「承認」って、最終判断ではなく、とりあえず次の工程進んでいいと思うよ、レベルのものでないと、時間がかかりすぎて元も子もないことがあります。「こんなとこでとまってらんないんだけど」という。そんなときに、「承って認めた」なんて重い言葉より、「見たよ。大丈夫そう。」(looks goot to me)程度の軽さは大事だと思う。主語が成果物なのもいい。
ただ、これは、作業した本人が、もし仮にこの作業の結果にどこか穴があったとしても、後工程のどこかのタイミングできちんと発見できるよ、ということを自信もっていえるようなフローが構築されていたり、チェックリストがあったり、作業が勘ではなく構造的に行われていることが前提になるかも(これを作るのは、ディレクターの役割か)。あとは、お互いの信頼関係が築かれていることも大事な要素だろうなあ、現場では。
作業は勘じゃだめだけど、初見の判断は勘でもいいってことか(見る人に十分な経験があれば)。
もちろん、100点を目指すのは素晴らしいことです。でも、そのために1カ月をかけるのであれば、1週間で 50点のものを出したほうがいい。 50点の仕事に赤ペンを入れてもらい、アップグレードしていけばいいのです。
初期の段階で、レイアウトの細かい文字の間隔とか、同じ書体の微妙なバリエーションとか…話のはじめに細部が議題になっている時、その案件はうまくいかないことが多い
吉本 自分が当面するいちばん切実な問題を それぞれで片付けていく途中、 不幸な人とか、 困った人とか、 そういう人にぶつかったとしたら‥‥
糸井 そこで「切実」が変わるわけですよね。 吉本 そのとおりです。今度はそこに 力を貸してやるとか、 そういうことが出てくるわけです。
すべての仕事はやり直しになるから、さっさと全体像を描け
どうせやり直しになるのだから細かいことはおいておき、まず全体像を書いてしまった方がいいのです。
①10日かかる仕事を振られたら、「その仕事にどれくらい時間がかかるか確かめるために2日ください」と言う
②その2日で、8割完成したプロトタイプ(試作、原型)をつくる
③それができなければスケジュール見直しを交渉する最速で仕事を終わらせず、次に備えた余裕を持て
消耗した挙句、間断なく仕事を振られるようだったら3日目は休んでいたほうがましです。
原則❸ つまらない仕事はない
すべてのリソースを総動員して、より良いアウトプットを1秒でも早く出すことを心掛けてください。
そういうルールのゲームだってこと。たぶん、そのルールを変えようとか思っちゃいけない。
勤務態度/ライフスタイル/体調管理/スキルアップ
タスク処理/プロジェクト理解/段取り/リカバリ
おわりに 社会人の「勝負どころ」は最初の瞬間
勤務態度によって自分というメディアの信頼性を上げながら、できるだけ早く頼まれた仕事のラフ案を提示して修正を受けることで現場になじんでいくのがいいのかな…。着任すぐでなくても、いつでも常に意識していきたい。
取ったメモを見せながら、不明点について質問すると、伝わりやすいし、すぐメモを更新できるし、そのまま自分用のマニュアルにつながっていく。
[巻末]情報源1 僕がおすすめする本
[巻末]情報源2 僕がチェックしているツイッター
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